毎日何となく触っている肌ですが、実は優秀な機能が備わっている組織なんです。

その機能というのがバリア機能

このバリア機能が働くおかげで、私たちの肌は健康な状態をキープすることができています。

このページでは、バリア機能とはどんなものなのか、詳しく解説していきます!

肌のバリア機能とは?

肌のバリア機能とは文字通り、肌を守るための機能のこと。

4つの層からできている肌の表面(角質層)に備わった機能です。主に次のような働きをしてくれます。

外的刺激から肌を守る

外的刺激というのは、空気中のホコリやウイルス、紫外線などのことです。

バリア機能はこれらによる肌のダメージを軽減してくれます。また、強くこすったり、衣類や髪が触れた時などの物理的な刺激による肌の負担も軽くする働きがあります。

肌の水分が蒸発するのを防ぐ

肌のバリア機能は、肌に蓄えられている水分が外へ蒸発するのを防いでくれます。うるおいを閉じ込めることで、乾燥やトラブルのない肌をキープしてくれます。

バリア機能として働く3つの物質

肌のバリア機能には、肌の内側に備わっている次の3つの物質が関わっています。

皮脂

皮脂はテカリやべたつき、ニキビなどに繋がりやすいため、悪者にされがちですね。あぶらとり紙や洗顔でこまめにケアしている人も多いのではないでしょうか?

ですが、皮脂を全部取り切ってしまうのはNG。肌のバリア機能が弱くなってしまいます。

皮脂は皮脂腺というところでつくられ、毛穴から分泌されます。毛穴から分泌されたあと、汗腺というところから分泌される汗と混じり合い、天然の油膜となって肌を覆います。

この油膜が外的刺激によるダメージを減らし、肌の内側の水分を閉じ込めてくれるのです。

天然保湿因子(NMF)

肌の表面に当たる角質層には、いくつもの細胞が並んでいます。この細胞の中にあり、重要な役割を果たすのが天然保湿因子と呼ばれる物質です。

尿素、乳酸、アミノ酸などからつくられています。角質層の水分を蓄え、それをキープする働きがあり、肌表面のうるおいを保ってくれます。肌の水分量が多いことで肌はダメージを受けにくくなり、乾燥によるトラブルも起きにくくなります。

角質間細胞

角質層に並んでいる細胞の隙間を埋め、細胞同士をつなげる役割を果たすのが角質間細胞です。

水分をかかえ込む性質があり、肌のうるおい&バリア機能アップには欠かせない物質です。外的刺激によるダメージを減らし、内側にある水分が蒸発するのを防いでくれます。

角質間細胞の主成分となっているのがセラミドです。化粧水などにもよく配合されており、植物から抽出されたものや、人の皮膚内のセラミドに似せてつくられたものなど、様々な種類があります。

バリア機能が低下する原因とは?

バリア機能が低下すると肌の水分量が保てなくなり、乾燥や、それによるシワ、たるみなどが起きやすくなります。

また肌が乾燥すると外からの刺激も防ぐことができなくなり、ちょっとした刺激でも痒みや炎症を引き起こすようになります。

つまり、健康で若々しい肌をキープするためには、バリア機能を低下させないことが大切なのです。バリア機能を低下させる原因には次のようなものが挙げられます。

強い乾燥

外気や室内の乾燥が強いと、肌の乾燥も強くなってしまいます。肌に蓄えられている水分が蒸発してしまうのです。暖房や冷房の効いた部屋では加湿するようにしましょう。

紫外線

紫外線によるトラブルは、日焼けやシミだけではありません。天然保湿因子や角質間細胞の働きを弱め、バリア機能も低下させてしまいます。日焼け止めクリームを塗る、帽子をかぶるなど、UVケアを取り入れましょう。

過剰なスキンケア

洗顔の時に肌をゴシゴシこする、一日に何度も洗顔する、熱いお湯ですすぐなどのケアは、肌の保湿因子やセラミドを減らす原因になります。優しい洗顔を適度に取り入れる、ぬるま湯ですすぐなどの工夫をしましょう。

保湿不足

洗顔後や入浴後は皮脂が落ちているため、一時的に乾燥しやすい状態です。化粧水や乳液で水分や美容成分を補給し、バリア機能が低下するのを防ぎましょう。

加齢

年齢を重ねるにつれて、肌で働いている細胞の数は少しずつ少なくなっていきます。

コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸…そして上記に挙げたセラミドも、減少していく細胞の一つです。

セラミドが減少すれば肌の水分量が保てなくなり、バリア機能の低下を招いてしまいます。年齢を重ねた肌には特に、セラミドなどの保湿成分を外から補給してあげる必要があります。

肌のバリア機能を意識したケアが大切!

肌のバリア機能を低下させてしまう原因は日常生活の中にもたくさんあります。

肌のためにやっていたケアが、かえってバリア機能を低下させている可能性も…。

健康で若々しい肌をキープするためにも、皮脂、天然保湿因子、角質間細胞、この3つの物質を意識したケアを心がけましょう!