男の人でも「プラセンタ配合」と表記されている化粧品を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

なんとなく肌に良いイメージはあるかと思いますが、実際にプラセンタとは何なのか、どんな美容効果を発揮するのか、知っている人は少ないように思います。

化学的につくられた成分と思われがちですが、実はそうではないんですよ。自然界に存在する、ある原料からとれたエキスなんです。

ここではそんな、意外と知られていないプラセンタの効果や種類について詳しくお伝えしていきます。

プラセンタとは?

プラセンタは直訳すると胎盤という意味になります。

胎盤は、女性が妊娠した時にお腹の中にできる、赤ちゃんを成長させるための組織のことですね。化粧品などに配合されているプラセンタとは、その胎盤から抽出されたエキスのことを指します。

胎盤には赤ちゃんを成長させる栄養が豊富に蓄えられています。一つの細胞から、短期間で3000g前後の胎児へと成長させるのですから、その栄養価の高さが分かりますよね。その栄養価は古くから注目されていて、紀元前4世紀にはヨーロッパで医療薬として取り入れられていたといいます。

あのマリーアントワネットやクレオパトラも、アンチエイジング目的で使っていたことが記録に残されているんですよ。

プラセンタに含まれる栄養素とその働き

・ビタミンミネラル…皮膚を健康に保ち、肌の調子を整えます。

・アミノ酸…肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンの材料となります。

・酵素…肌の代謝を助けて、美肌をつくる細胞の修復や生成を助けます。

・ムコ多糖体…よく知られているものだと“ヒアルロン酸”などが挙げられます。水を引き寄せて抱え込み、肌のうるおいをアップさせます。

・核酸…細胞の中に存在するDNAやRNAといった遺伝子のことです。細胞の代謝を促して、肌の生まれ変わりを助けます。

・成長因子…細胞を増やし、成長させる物質です。肌を美しく保つ細胞を活性化させます。

このように、プラセンタには美肌を助ける栄養素が凝縮されています。

特に核酸や成長因子は、胎児を成長させる胎盤からとれたプラセンタならではの栄養素。他の原料にはない美肌効果が期待できます。

プラセンタの種類

プラセンタと一言で言っても、いろいろな種類があります。

原料として使われる胎盤は人のものだけではありません。動物由来のものも多くあります。どんなプラセンタがあるのか、プラセンタの種類や特徴を詳しくチェックしていきましょう。

ヒトプラセンタ

ヒトプラセンタは、人の胎盤から抽出されるプラセンタ。ヒトプラセンタエキスは、医薬品としてのみの取り扱いで、主に病院や美容クリニックでの治療に使われます。

人由来のため体への馴染みも早く、効果に確実性や即効性があるのが特徴。厚生労働省の承認が必要な成分のため、安全性も高いです。

豚プラセンタ

豚プラセンタは、現在市販で手に入る化粧品やサプリメントなどに最も多く使われているプラセンタです。

豚は年に2回出産をします。また一度に10匹前後の仔豚を産むため、胎盤もたくさんつくられます。そのため、他のプラセンタより比較的安価な値段で提供できることがメリット。

馬プラセンタ

馬プラセンタは、豚プラセンタよりもアミノ酸を豊富に含んでいるのが特徴です。また馬は豚よりも体温が高いため寄生虫が繁殖しにくい性質があります。

そのため飼育途中でワクチンや薬剤を打たれることも少なく、商品に不純物が混ざっている可能性も少ないです。ただし、胎盤がたくさんとれないので希少性が高く、豚よりも高価な値段で販売されています。

羊プラセンタ

北米やヨーロッパでは多く使われている羊由来のプラセンタ。アミノ酸組性が人間のものと似ているため、拒絶反応が起きにくく浸透率が良いとされています。

ただ、感染症の影響もあって日本では羊プラセンタの製造に規制があり、市販では見かけません。

植物性プラセンタ

植物の“胎座”という発芽をさせる部分からとれるエキスを植物プラセンタといいます。

胎盤からとれるエキスではないので、正確にはプラセンタではありませんが…胎盤からとれるプラセンタと似た栄養素を含み、同じような働きをすることから「プラセンタ」と呼ばれています。

海洋性プラセンタ

鮭の卵巣膜から抽出されるエキスのことです。植物プラセンタ同様、胎盤からとれるものではありませんが、それと同じような働きをすることから「プラセンタ」と呼ばれています。

興味のある方はプラセンタ配合コスメをチェック!

動物由来のプラセンタは、種類による効果の違いはそこまで大きくありません。含まれる栄養の量にやや違いはありますが、どれも美肌力をアップさせる優れた働きを持っています。

プラセンタ配合の化粧品を選ぶ時は、原料が何かをチェックするよりもその商品がどのようにつくられたのか、どのくらいのプラセンタが含まれているのかなど、安全性や含有量を確認しながら商品を選ぶことが大切です。

ただし、植物性プラセンタや海洋性プラセンタには成長因子が含まれていないため、動物性プラセンタより効果が劣る可能性も…。

安全性は高いですが、効果をしっかり得たい場合は動物性の方がおすすめです。