スキンケアに無頓着な男性でもセラミドという名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

実はこのセラミドという成分、私たちの肌にも元々存在している成分で、とても重要な役割を持った優れた成分なんですよ。

セラミドにはどんな種類があり、どのような役割をしているのか、詳しくチェックしていきましょう!

セラミドとは?

私たちの肌の表面は“角質層”と呼ばれています。“角質”とは皮膚をつくっている細胞のことです。その角質が何層にも重なって、私たちの皮膚はできています。
その角質の間に存在しているのが“細胞間脂質”です。細胞間脂質は角質と角質の隙間を埋め、細胞同士をつなぎとめる役割があります。この細胞間脂質の約50%を占めるのが“セラミド”なのです。セラミドは脂質の一種で、水分を抱え込む性質があります。そのためセラミドが十分に足りている肌はうるおいがあり、外からの刺激によるダメージも受けにくくなります。

セラミドが不足すると…

・肌表面の乾燥
セラミドが不足すると、肌表面の水分がキープできなくなります。その結果、肌は乾燥しがちに…。かさつきやシワなどが目立ちやすくなります。

・肌の内側の乾燥
角質の隙間を埋めるものがなくなってしまうために、角質層の奥にある水分も肌の外へ蒸発しやすくなります。肌の内側のうるおいがなくなると肌の代謝もうまくいかなくなり、老化が進んでトラブルが起きやすくなります。

・外からの刺激によるダメージ
角質の間がスカスカになるために、空気中の細菌も侵入しやすくなり、痒みや炎症を引き起こすことも…。紫外線や物理的刺激(洗顔、シェービングなど)からも刺激を受けやすくなります。

うるおいのある健康な肌をつくるにはセラミドは必要不可欠です。しかしセラミドは年齢を重ねるにつれて減ってしまう性質があります…。だからこそ、化粧品などから補給してあげることが大切なのです。

セラミドの種類

化粧品に配合されているセラミドにはいろいろな種類があります。大きく分けると次の3つがあり、原料やメリットもそれぞれ違います。

化粧品を選ぶ際には、どんなセラミドが使われているか確認してみましょう。

~天然セラミド~
動物の脳や脊髄から抽出されるセラミドです。現在では主に馬由来のものが多く使われています。化粧品には“ビオセラミド”“セレブロシド”などと表記されることもあります。人の細胞間脂質と近い性質があり、保湿力が高いのが特徴です。

~天然型セラミド~
天然セラミドと名前は似ていますが、全くの別物です。原料となる酵母から、人の肌に存在しているセラミドと同じ化学構造でつくられたセラミドで、“ヒト型セラミド”とも呼ばれています。保湿力もありながら、刺激が少なく浸透力が高いのが特徴。希少価値が高い天然セラミドと比べて価格が安いというメリットもあります。化粧品には“セラミド2”や“セラミド3”、“セラミドNP”など、数字や英語で表記されることが多いようです。

~疑似セラミド~
“合成セラミド”とも呼ばれる、化学的につくられたセラミドのことです。主に石油からつくられ、肌に存在するセラミドと似た働きが期待できます。ただし、保湿力があるとは言え、やはり天然セラミドや天然型セラミドに比べると効果は劣ります。疑似セラミドは化粧品などに“セラミド”の表記はできません。“セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド”や“N-N-ヒドロキシデカナミド”など、別の名前で表記されます。

セラミド自体の種類

セラミド自体にも実は種類があり、それぞれの効果も若干ですが異なります。

・セラミド1
細胞間脂質をつなぎ合わせて肌のバリア機能を高くし、乾燥や刺激から肌を守ります。
・セラミド2
人の肌に最も多く存在しているセラミドです。水分を抱え込んでキープする効果に優れています。
・セラミド3
水分をキープして肌に弾力を持たせ、シワを和らげます。
・セラミド4
角質層のバリア力を高め、それを維持します。
・セラミド5
セラミド4と同じく、バリア機能をつくって維持します。
・セラミド6、セラミド6Ⅱ
水分をキープし、肌の代謝(ターンオーバー)を促します。
・セラミド7
細胞の増殖や分化をサポートします。皮膚に存在している菌のバランスを整える働きも。

人の皮膚に特に重要なセラミドは1~3と言われています。
ちなみに動物から抽出される天然セラミドにはこのセラミド1~7がすべて含まれていて、高い保湿力であることが分かります。

性別問わず肌に重要なセラミド

高保湿化粧品は女性が使うイメージが強くありますが、男にとっても保湿は非常に大切なんですよ。実は女性より男性の方が肌の水分量が少ないという特徴があります。

またシェービングなどで肌表面が傷つきやすいため、男もセラミドなどの保湿成分で肌をケアしてあげる必要があるんですね。

セラミドは肌の表面のうるおいをキープするとともに、肌のバリア機能を高めてくれる物質ですから、男性にもぴったりの成分です。乾燥やかさつき、痒みや赤みなどの肌トラブルが起きやすいという人は、セラミド配合の化粧品に注目してみてはいかがでしょうか。